NuStevia Pure Whiteはなかなか優秀です。SweetLeaf Stevia Extractは品質は良いですが甘みが表示の量では弱いのでコストパフォーマンスについては疑問が残ります。Spoonable Stevia は標準濃度かより低い濃度で使う限り何の問題もありませんが、苦みが強めかな、と感じました。
NuNaturals社のNuStevia Pure White(または、これの得用サイズ)と糖質ポリスさんのお勧めのPure Erythritol Crystals, 5 lbsも買い得なので、今回のテストではこのコンビをベストバイとします。ただし、SweetLeaf Stevia Extract は多少高くても品質が良いのは確かですので NuStevia Pure Whiteの味が気に入らない場合は試してみて下さい。なお、味より利便性というのなら Spoonable Steviaも悪くないと思いますが、NuNaturalsのエリスリトール入りステビアも良いかも…。
混合の割合はエリスリトール1~2g当たりNuStevia Pure White 40mg (0.04g)前後でよさそうですが、混合比の違うサンプルをいくつか作り味と使い勝手の良いものを選んで多めに作っておけば便利そうです。(注意: ステビアを少なめにしてエリスリトールを多くする方がステビアの欠点が出にくいようです。)
Stranger still, after a large review of scientific literature, the World Health Organization declared in 2006 that stevia is completely safe and even potentially beneficial for people with hypertension (WHO). That opinion was further codified at the 69th annual JEFCA (Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives) conference (.pdf link), where stevia was recognized as being non-mutagenic.
iHerbでステビアを売っていることは調べてはいたのですが、そのうち入手して試してみようと思って、そのままになっていました。今回の記事はとても興味深く参考になりました。私も近いうちに実験用に数種類の異なるサンプルを入手して試してみたいと思っています。(先に「人柱」になっていただき申し訳ありません。^_^;)
以下、感想と考察です。(長ったらしいコメントになったので短くしようと努力したのですが詰込みたい情報が多すぎてうまくいきませんでした。すみません。)
エリスリトールについて。私もメーカーのページを見て高甘味度甘味料と混ぜると甘みの質を改善できる、との情報は得ていました。糖質ポリスさんのおっしゃる通り混ぜて使うのが良さそうですが、エリスリトールの濃度が高くなると再結晶化が起きやすくなるので、砂糖やラカントSの半分か4分の1の量で同じ程度の甘さになるように調節するのがよさそうだと思います。エリスリムでは砂糖の半分の量(体積)で同じ甘さであるように調整されていました。これでイチゴジャムを作ったら冷蔵庫に保存しても再結晶化しませんでした。ラカントSにもエリスリトールが半分の製品があると便利かもしれません。(サラヤさんに新製品開発のお願いのメールでも出しましょうか。)
なお、エリスリトールは日本でも比較的安く入手できるようです。TFOODS.COMでは1kg 税込み1575円で売っています。(業務用バルク 4kgx5袋 = 20kg, 1kg当たり1400円というところもありましたが、20kgは多すぎですね。)
iHerbで売っているステビアは種類が多くてビックリしますが、私はNuNaturals の製品とNow Foodsのものに目をつけていました。Leafとかいうのは使いにくそうだし液体もアルコールや余計な保存料などが入っているといやです。余計な混ぜ物が少ない粉末(powder)が良さそうです。NuNaturals のものでは、糖質ポリスさんが入手されたMaltodextrin入りのものとErythritol入りのものが良さそうで、江部先生のブログでマルトデキストリンはブドウ糖の半分程度血糖値を上げるとのことでしたので入手するならエリスリトール入りの方かな、と思っていました。こちらはNoCarbsと書いてあり98gしか入っていません。Now Foodsの製品の方は純粋なステビアだけのもので、エリスリトールと適切な割合で混ぜて使うのが良さそうです。
マルトデキストリン入りのNuSteviaは、説明書をよく読むと、Zero Calories と書かれているのに、ティースプーン1/4杯で炭水化物1g、ステビア40mgとなっているので多分マルトデキストリンが多くて残りがステビアらしいと分かりますが、どの程度の割合で入っているのか分かりにくい記述です。
説明書でservingという単語が使われていますが、これはサプリでは通常の1回の使用量の意味で特に甘味料の場合はteaspoon (米国の場合5mlで日本の小さじと同じ)1杯の砂糖とほぼ同じ甘さの分量の意味で使われています。(小さじ1の砂糖は約3gでラカントSの分量と同じです。ラカントSは砂糖と同じ分量で使えるように調整されています。)この製品の場合はメーカーの主張では小さじ1/4から1/2で砂糖小さじ1とほぼ同等の甘さです。
そこで少し計算してみました。1容器当たりの分量340gと総serving数672から1回の使用量が340g/672≒0.506gであり炭水化物1gという記述が間違いだと分かります。同社の他の製品で小袋(packet)に分けたものがあり、それが炭水化物1g、ステビア80mgとなっていますからこれと混同したのでしょう。これでマルトデキストリン入りNuStevia小さじ1/4が0.506gと推定でき、40mgとは0.04gですので、マルトデキストリンは0.506 - 0.04=0.466g入っています。そしてステビアの割合が0.04/0.506 ≒ 0.079 = 7.9%で、残りの1 - 0.079 = 0.921= 92.1% がマルトデキストリンです。マルトデキストリンがブドウ糖の半分血糖値を上げるとすると、小さじ1/4で0.466g/2 = 0.233g相当の(実質的)糖質(effective carbohydrate)を含むと考えるのが良さそうです。
米国の表示基準ではマルトデキストリンはゼロ・カロリーと表示できるのでしょうか?甘さが1 serving で小さじ1の砂糖と同じ程度に調節されていると仮定すると砂糖の0.233/3 ≒ 0.078 = 7.8%のカロリーというべきでカロリー0とはいえません。
なお、100g当たりのserving数を計算すると(1 serving が0.506gですので)100/0.506 ≒ 197.6 回分で、1 serving がラカントS 3gに相当すると仮定すると、これはラカントS 3gx197.6≒593g分ですので、100gのラカントSが250円ならば、593 x (250 / 100) ≒ 1483より、ラカント1483円分に当たります。すると、このマルトデキストリン入りNuSteviaが100g当たり416円というのは、「安い!」といえそうです。ただし、NuStevia小さじ1/2とラカントS小さじ1が同等の甘さであるのならば、ラカントS 741円分となり、送料を考えに入れると微妙かもしれません。
ついでに、エリスリトール入りのNuStevia (White Stevia, NoCarbs, 3.5 oz(98 g))の方も計算してみます。こちらは98gしか入っていませんが、値段は$5.99(605.48円)でした。説明書を読むと血糖値に影響を与えないとあり、タイプIとIIの糖尿病の方に対して安全とのことです。これは成分がエリスリトールとステビアだけですので当たり前ですが。
こちらは、1回の分量(1 serving)が小さじ1/8で、容器に98g入っており196回分とのことですので1回分は98g/196 = 0.5g 丁度です。ステビア成分は1回分で40 mg とありますから、0.46g のエリスリトールと0.04gのステビアということです。すると、0.04/0.5 = 0.08 = 8% のステビアと1 - 0.08 = 0.92 = 92%のエリスリトールということです。(コーヒーなどに使うときは小さじ1/8とか1/4を測るのは面倒なのでエリスリトールで薄めて小さじ1杯か半分で丁度良いように調節しておくとよさそうです。)
値段について。1回分(小さじ1/8)がラカントS小さじ1と同じ程度の甘さと仮定します。100g当たりのserving数が100/0.5=200回でラカントSなら200x3g = 600gに相当し250円/100g とすると ラカントS 600 x (250/100) = 1500円相当です。すると100g当たり605.48 x (100 / 98) ≒ 618 円 というのは安いです。なお、甘さが仮定の半分とすると100gでラカントS 750円分になり、送料込みでは微妙かもしれません。
Now Foods, Stevia Extract, 1 oz(28 g) という製品もチェックしてみます。iHerb価格は$6.79(685.9円)となっており、わずか28gしか入っていませんが、ステビアの抽出物だけです。80%以上の純度でそれほど純度が高くありません。色も白くないのかも知れません。専用のさじ(1 level scoop)が付属して、このさじ1杯で45mgだそうです。1回分がこのさじ1杯で622回分が容器に入っているそうですので、1回分は28g /622 ≒ 0.045g = 45mg で計算が合います。NuStevia では、1回分40mg のステビアだったのに、こちらは純度が低いので45mg となっています。
最後に値段の比較です。100g当たりの値段は 685.9円 x (100 / 28) ≒ 2450円。100g当たりのserving数は100g / 0.045g ≒ 2222.2。ラカントSでは3gが1回分なのでラカントSなら、これは2222.2 x 3g ≒ 6667g 相当になり、250円/100g ならば、6667 x (250 / 100) ≒ 16668円ですので圧倒的に安いです。
Now Foods, Stevia Extractにはもっと分量の多い買い得の製品もあります。100% Pure, 1 lb. (454g) とか書いてあります。453gも入っていますが7000円以上します。それでも割安です。
Now Foodsの Stevia Extract は純度が低いのでもっと純度の高い高級品は無いのかなと思って探したらありました。Wisdom Natural, SweetLeaf, Stevia Extract, 0.9 oz (25g), iHerb価格 $9.09 (918.84円) というものです。Leafとあるので葉っぱかと思うと間違いです。説明書には Premium Quality, Kosher Parve (ユダヤ教の意味で清浄・適法な、肉類・乳類を含まない製品)で、合衆国において最高品質のステビアであり、最低でも90%の総ステビオサイドと40%のrebaudioside Aを含むとか、極限まで濃縮されており、いかなる混ぜ物(any fillers)によっても増量されていないとか書いてあります。1回分はわずか25mgで小さじ1/40とか書いてあります。(どうやって測るんだ! ^_^;)
25g/0.025g = 1000 ですから、これだけで1000回分の分量です。すると1回分の価格は約0.919円です。100g当たりでは、918.84 x (100 / 25) = 3675.36円。 お値段もPremium!しかし、これでもNow Foods のものより割安です。100g当たりのserving数が4000ですから、ラカントSなら 3g x 4000 = 12kg分で250円/100gなら30000円分です。
○ まとめ[1回使用分(1 serving)の価格の比較; 送料無視]
・ラカントS (小さじ1 3g)
3 x (250 / 100) = 7.5円
・エリスリトール[iHerb](小さじ1強 4g)
4 x (128 / 100) = 5.12円
・エリスリトール[TFOODS.COM](小さじ1強 4g)
4 x (1575 / 1000) = 6.3円
・マルトデキストリン入りNuStevia(小さじ1/4 0.506g)
0.506 x (416 / 100) ≒ 2.1円
・エリスリトール入りNuStevia(小さじ1/8 0.5g)
0.5 x (618 / 100) ≒ 3.1円
・Now Foods, Stevia Extract, 1 oz(1 level scoop 45mg)
0.045 x (2450 / 100) ≒ 1.1円
・Wisdom Natural, SweetLeaf, Stevia Extract, 0.9 oz(小さじ1/40 25mg)
918.84 / 1000 ≒ 0.919円
・Now Foods, Stevia Extract 45mgを小さじ1/2(2g)のエリスリトール[iHerb]と混ぜた場合
2 x (128 / 100) + 1.1 = 3.66円
・Now Foods, Stevia Extract 45mgを小さじ1/4(1g)のエリスリトール[iHerb]と混ぜた場合
1 x (128 / 100) + 1.1 = 2.38円
○ 結論
エリスリトールはステビア抽出物と比べて割高です。最も安上がりなのはステビアだけを使うことです。次に安いのはエリスリトールでない(血糖値をブドウ糖の半分程度上げる)安い混ぜものをしたもの。エリスリトールをたくさん使うと値段が上がりますが、少なめに使ったエリスリトール入りNuSteviaはバランスが取れています。小さじ1/8 (0.5g)を前もって測って小袋に分けておけば使うたびに測る必要がなくなりますが、0.5gというのが使用上の問題点でしょうか。0.01g単位で測れるスケールがあると便利です。(糖質ポリスさんに教えて頂いてから、私も購入しました。)
純粋なステビア抽出物を買うのならNow Foods社よりWisdom Natural社のものの方が高品質で割安かもしれませんが、本当にメーカーの言うように、わずか25mgで十分に甘いのかどうかは買って比較してみるしか方法がありません。
○ 感想
iHerbって楽しいです。アメリカのサプリは奥が深いですね。おもしろいものがたくさん見つかります。グアー・ガム Guar Gumの他にキサンタン・ガム Xanthan Gum も売っていました。(後で購入して試してみようかな?日本でも手に入るようですが少量で食用という購入先が見つかりません。ステビアも日本は先進国なのに変な混ぜ物をしたものしかありません。)
なお無糖のペクチンは日本でも手に入ります(「ラ フォンティーヌ」というフランス菓子のWebショップ)。ペクチンには、HMタイプとLMタイプがあり、HMの方はph 3, 糖度55で固まり、LMの方はカルシウムやマグネシウムのような二価金属イオンの存在下で固まるので牛乳か乳酸カルシウムのような食品添加物が必要です。ハウスのフルーチェに入っているのがLMペクチンです。無糖で固めるためにはLMタイプが必要になります。(発酵乳酸カルシウムは高いですが、水に溶けやすいので実験を計画しています。入手先は化学薬品・食品添加物を扱っている内藤商店という所が良いかな、と思っています。製法上この添加物には糖質が含まれるようですが使う量がわずかなら問題ないでしょうか?)